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野外生物生態調査研究部

宮崎大学の部活、野研の結果報告、お知らせなど。

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7月定期調査:鳥班

こんにちは。河野です。更新が遅くなりました。
7月の定期調査の報告をします。


調査場所 調査地
日時 2016/07/17
天気 晴れ
時間 7:20~8:30
記録者 河野


ウグイス 声9
カワセミ 1
カワラヒワ 6 声1
キジバト 10 声4
コジュケイ 声1
スズメ 43 声2
セッカ 1 声4
ツバメ 9
ハクセキレイ 2
ハシブトガラス 1 声7
ハシボソガラス 1 声3
ヒヨドリ 声1
ホオジロ 1 声3
ムクドリ 2

種類 14
計個体数 77 声 35


 夏だからか、冬に比べて鳥の種類が少ないように思います。
7時を回った時点でかなり暑かったです。ホトトギスは早朝に鳴いていることもあるので、
調査時間をもう少し早くしたほうが鳥は多いのかもしれません。
 カワセミは池ではなく水路のほうで見られました。涼しげな色合いで
飛んでいく姿は美しかったですね。
 調査終了間際にこちらから見て分かるほどの雨雲が見えました。すぐに傘を準備できたからよかったものの。最近急な雨が多いです。
さらに気温も相変わらず高いですね。
 突発的な雨や熱中症に気を付けてお過ごしください。
 


2016/7/17 調査地にてツバメ
 

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夏鳥の紹介


鳥班のfunaです。調査の記事は後輩に任せているので僕のほうは撮影した写真を使って、夏鳥の紹介をしたいと思います。夏鳥は姿、鳴き声ともに派手さがあるものが多く、観察していて楽しいものです。鳥班以外の人にも参考になれば幸いです。




(2015.5.21)

アオバズク(フクロウ目フクロウ科)
L27~30.5cm。頭部~上面は黒褐色、下面は白地に黒褐色の太い縦斑があります。ホッホー、ホッホーと鳴きます。宮崎では30件ほどの目撃情報があがっているようです。小学校などの身近なところにも渡来するので他のフクロウに比べると観察しやすいと思われます。




(2016.6.18)

アカショウビン(ブッポウソウ目カワセミ科)
L27.5cm。黄褐色を帯びた赤色の美しい体をしています。また、腰部分に瑠璃色の羽毛があります。雄の方が胸の色がやや薄いようです。メスの方が色が派手になるのは珍しい気がします(タマシギなどはそうですが……)。鳴き声も透き通った声でキョロロロロ……と尻下がりの鳴き声なのですぐわかると思います。渓流沿いの林で観察できます。




(2016.7.2)

オオヨシキリ(スズメ目ヨシキリ科)
L18.5cm。上面はオリーブ黄褐色、下面はバフ白色、腰と上尾筒は少し淡く、眉斑は白色の体をしています。体は地味ですが、ギョシギョシ、ギョギョシと大きくさえずる迫力ある鳥です。口を大きく開き、口の中の赤色が見えるほどです。ホトトギスと同じく、夜もさえずります。葦原や近くの電線で観察できます。




(2015.5.21)


(2016.5.5)

オオルリ(スズメ目ヒタキ科)
L16.5cm。雄は頭上から背が青色、翼と尾は黒で青い羽縁をもち、外側尾羽の基部が白色で喉、顔、胸、脇が黒色の体をしています。腹は反対に白いです。メスは上面が茶褐色、尾に赤褐色部分があり、喉と腹が白い体をしています。
メスがキビタキのメスとよく似ていますが鳴き声(オオルリがピーリーリー、ピールリピールリ、ポイピーピピなど。キビタキがホイヒーロ、オーシツクツク、チッチリリココインジなどオオルリに比べ早めのさえずり)、上面(オオルリが茶褐色、キビタキはオリーブ色)、喉の白色部分面積(キビタキが広い)で判断できます。鳴き声は動画サイトなどできいてみるとわかると思います。




(2016.4.16)

キビタキ(スズメ目ヒタキ科)
L13.5cm。オオルリに比べると小さいですが野外では中々わかりずらい差です。オスは黒色の上面に黄色の眉斑と下面の体です。腰にも黄色があるのでムギマキとは後姿でも同定できます。メスは上記で述べたようにオリーブ色の体です。




(2016.5.1)

コアジサシ(チドリ目カモメ科)
L28cm。額が白く、頭上が黒い。背と翼の上面が淡青灰色で上尾筒、尾、体の下面が白い鳥です。嘴は黄色なので他のアジサシとはすぐ見分けがつくと思います。キリ、キリと鳴きます。
冬はチョウゲンボウのホバリングが有名ですが、夏はコアジサシのホバリングをよく観察できます。観察していると子魚をとる成功率は高く、ミサゴのように飛び込んだが何も捕まえていないなどという状況はあまり見ません。




(2015.5.21)

サンコウチョウ(スズメ目カササギヒタキ科)
L雄44.5cm。L雌17.5cm。雄は長い尾を持っています。頭部、胸、脇の黒と背の紫黒褐色、腹の白色の中でクチバシとアイリングのコバルトがとても映えます。メスは尾が短く、頭部の黒、アイリングのコバルトが淡く、背の色がオスより赤めの橙紫褐色です。写真はメスです。サンコウチョウの名前は鳴き声の「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」が月日星の三光だということからつけられたようです。子育てが終わったら長い尾を落として渡っていくようで、なんとかその長い尾を拾えないかなぁと思っています。

 


(2016.6.28)

(2016.6.27)

ホトトギス(カッコウ目カッコウ科)
L27.5cm。頭部~喉は暗青灰色、上面は黒褐色です。腹の黒の横斑はカッコウ、ツツドリより荒く、大体7~9本あるようです。メスには赤色型がいるそうですがまだ会ったことがありません。宮崎市では一番多いようですが都城などではツツドリの方が多いという話をききました。ホトトギスがウグイスに托卵するのに対し、ツツドリはセンダイムシクイなどに托卵するという托卵相手の違いでしょうか?鳴き声はキョッキョキョキョキョク(特許許可局)、メスはピピピピ。最近ウグイスも警戒音としてピピピピと鳴いていたのでメスの同定には気を使います。




(2016.5.11)

ヤブサメ(スズメ目ウグイス科)
L10.5cm。茶褐色の体に淡い下面をもっています。眉斑は白く、ウグイスより短いです。シシシシシ……とだんだん強くなる鳴き声をしています。晩夏はチャッチャとウグイスに似た鳴き声をするようですが生息域がかぶるミソサザイも地鳴きがチャッチャとウグイスに似たものなので注意が必要です。藪の中にいるので観察しにくいかもしれません。



 



5月定期調査:鳥班

こんにちは。河野です。
5月の調査地調査の報告をします。


調査場所:調査地
調査日:2016年5月15日
天気:くもり
時間:8時30分~10時
記録者:河野


アオサギ 8
アオジ 声1
ウグイス 声11
カワラヒワ 15 声8
キジバト 1 声2
コゲラ 1 声1
コジュケイ 声3
シジュウカラ 2 声3
スズメ 11 声3
セッカ 声4
ツバメ 10
ハシブトガラス 9 声3
ハシボソガラス 5 声2
ヒヨドリ 2 声2
ホオジロ 6 声5
ムクドリ 8
ヤマガラ 1

種数 17
計個体数 79 声48


今回はアオサギが多くみられました。7羽が集まって田で首を動かすしぐさは、まるでかくれんぼをしているようでした。そのあとは飛び立って皆木の頂上にとまりました。アオサギが木の上にいるのをたびたび見かけます。何かを見つめているのでしょうか。
ホオジロは見えやすいところでさえずっていました。声は聞こえるがやぶにいて見つけにくいウグイスと違い、木の上や電線に止まっていることが多く、観察しやすかったです。
ただ、ホトトギスの声は聞こえず。5月には入ったのでそろそろ聞けるだろうという期待はしておきます。

 
調査地にてアオサギ(2016/5/15)
写真左の個体が他の個体よりも小さめでした。



調査地にてさえずるホオジロ(2016/5/15)

調査報告は以上です。



これは調査外のことですが、宮崎大学でスズメが交尾をしていました。2羽が重なっている姿はとても愛らしかったです。何度も乗ったり降りたりしていましたがバランスをとるのが難しかったのでしょうか。

宮崎大学にて交尾をしているスズメ(2016/5/4)

4月定期調査結果:鳥班

はじめましてこんにちは。鳥班の河野です。
Funa先輩と定期調査を行いましたので調査報告をします。

調査日:2016/4/16
天候:晴れ
時間:8:00-9:10

アオサギ 4
アオジ 2
イカル 1
ウグイス 1    声  8
カワウ 1
カワラヒワ 5 声 2
キジバト 3 声 1
コクチョウ 1
シジュウカラ 声 4
スズメ 28 声 2
セッカ 1 声 1
チュウサギ 1
ツバメ 4
トビ 1
ハシブトガラス 1 声 1
ハシボソガラス 2
ヒヨドリ 2
ホオジロ 3
ムクドリ 3
モズ 1
ヤマセミ 1

種数:21種
計個体数:66羽 声:19


 季節は春。暖かくなってきました。よくウグイスが鳴いており、個体によってさえずり方に多少の違いがみられます。一羽の雄がさえずっている周囲には三、四羽の雌がいるそうです。なかなか声は聞こえるのに姿はあまり見られませんでした。じっくり観察したいものです。
 また、初めてヤマセミを見ることができました。思っていたよりも大きく、驚きました。また見たいです。

 調査後、宮崎神宮にてキビタキの雄が見られました。とてもきれいな色合いをしていました。


 今後も調査結果、個人的に見つけたことなどを書き込んでいこうと思います。


定期調査結果 2016.2.21

鳥班のFunaです。班員の都合があわず、鳥班としての調査を2月は行えませんでしたので参考までに個人的に行った調査地の結果をのせたいと思います。


調査日:2016.2.21
天気:晴れ
時間:7:15-8:20

アオジ 2 声1
イカル 54
カワラヒワ 68
クサシギ 1
ヒバリ 5
ジョウビタキ 2
シロハラ 2
スズメ 34
ツグミ 8
トビ 1
ハクセキレイ 5
ハシブトガラス 1
ハシボソガラス 4
ホオジロ 4
モズ 1
ミヤマホオジロ 4

種数:16種
個体数:196羽+声1


ツグミが今年は多かった。モズもそろそろ巣作りをするのではないかとギチギチギチ…という警戒音を発することに期待したが、去年巣をつくった場所に近づいても鳴き声を発さなかった。
調査地から加江田渓谷に歩いていく道中のみかん畑にてギチギチというモズの声を聞いたので注意したいところである。また、今回は1羽よくわからない個体がいた。雨覆の模様はホオジロのようだが、頬が白くなく、飛んだ際に腹が白い鳥であった。その個体の写真を下にのせた。
また、冬に低地におりてくる野鳥として代表的なアオバトとトラツグミの写真をのせたいと思う。




この個体の名前がわかりませんでした。


イカル


2016.2.22  アオバト



2016.2.25  トラツグミ







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